【Kiro・Playwright】社内でフルAI開発バトル!!「1行も書かずに」Todoアプリを完成させた話〜araoの場合〜

こんにちは。エンジニアのaraoです。

このブログはギークフィードアドベントカレンダー2025の9日目の記事です。

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自己紹介

クラウド開発事業部所属のaraoです。
普段は複数案件のAWS設計構築や運用保守、クラウドPBXのXCALLYの運用保守を担当しています。
エンジニア歴は10年くらいで、主にインフラを担当しているのでCDKやLambdaを書いたり、案件のPLをしてます。

日々やることがいっぱいあるので、業務を楽にすることが出来ないかずっと考えてます。
なので、n8nによる作業の自動化・省力化やAmazon Bedrock Knowledge baseやBedrock Agentsを活用できないか試すのが最近の楽しみです。

 

普段使ってるAIツール

日常的に以下のAIツールを活用しています。

  • Claude Code: もはや親友。毎日何かしら依頼してます。cdkのデプロイから切り分け調査もやってもらったり。n8nのワークフローのベースも作ってます。
  • Codex: Claude Codeの結果をダブルチェックやコード調査やドキュメント作成はCodexに依頼することが多い。
  • Cursor: 修正内容が明確なときや軽微な修正(インデント揃えるなど)に使ってます。

 

企画概要とゴール

今回、「フルAI開発バトル」という企画に参加しました。

ルールはシンプルかつ過酷です。

 

詳しいルールや目的はアドベントカレンダー1日目の記事で紹介しております。

 

作業プロセス

要件の理解と整理

要件を読みどういったアプリケーションなのか自分の中でイメージを考えました。
今回は要件がふわっとしているので、自分だったらどんな機能があったら嬉しいなであったり、
個人的に利用しているGoogleの「ToDoリスト」アプリを触ってみました。

運営への質問事項

運営には特に質問していません。自分の中である程度イメージが出来ていたためです。

 

Specs定義

要件を整理した上で、スペック駆動開発の第一歩として、Kiroに要件定義を依頼しました。

指示に至るまでの思考プロセス

与えられた要件に加えて、実行環境とデプロイ方法を記載したほうがよいと考えました。

Kiroへの指示

Kiroの出力

  • requirements.md

 

  • design.md

 

  • tasks.md

出力の判定と修正

Kiroの出力を確認し、期待通りか、修正が必要かを判断しました。

判定結果

期待通り(実装後に修正が必要だと気づきました)

 

良かった点

SDDのメリットそのものですが、Vibe Codingにありがちな修正した内容をドキュメントに反映し忘れるということが無いのがいいですね。

問題点

実装後に気づきましたが、デザインが想定と異なってました。具体的には、タスクの詳細を文章で書けるように広い入力欄があるイメージだったのですが、全体的に狭い入力欄になってました。
これも実装後に気づいた点ですが、タスクを完了にする機能が実装できていていませんでした。

Kiroとの対話

最初に定義されたタスクの項目が以下です。

このままでもいいのですが、タスクの詳細を記載できるほうが便利と思い追加しました。
また、titleやassignee、descriptionは過去に入力した内容からサジェストする機能を追加するよう指示を行いました。
サジェスト機能で利用する入力履歴はどのように保持されるのか気になったので、Kiroに確認しました。
SDDのメリットでもありますが、想定されている仕様を整理してドキュメントに記載されるため、後から仕様を確認することが楽ですね。

 

テスト実装

以下はKiroにPlaywrightを利用したE2Eテストの実行内容を聞いた内容です。

 

成果物


サイズのバランスがイマイチ。。。

所要時間

2.5時間

主な機能

  • タスクの追加、編集、削除

工夫点など

  • どんどんKiroに作業を進めてほしかったので、自動実行でコマンドを許可するときは「Base」で許可しまくってました。

 

発見と学び

今回は改善の余地がありまくる実装でしたが、
KiroでSDDを行うことでしっかりと設計されたコードが生成される手応えを感じました。

普段使ってるClaude CodeにもSDDを行う仕組み(https://github.com/gotalab/cc-sdd)があることは知ってましたが、試していなかったので使ってみようと思います。

 

感想

良かった点

普段使っている生成AIツールで満足していたのでKiroは使ってませんでしたが、触ってみると面白いですね。
SDDは知ってましたが、実際にやってみると理解も深まって今後の案件に活かせます。
あと、Kiroのアイコンがピョコピョコ動くのかわいい。

苦労した点

Kiroに対する慣れの問題と思いますが、tasks.mdのタスクごとにタブが大量にできるので、「あのやりとりのどのタブのどこだっけ、、、」ってなりました。
あと、表示しきれていない他のタブへの遷移がしづらいんですが、いい方法あるんだろうか。

今後に活かせること

Kiroを通じてSDDに触れることが出来たことが今回の大きな収穫です。
実際の案件でどのように活かせるか早く試してみたいです。

また、生成AIの登場でめぐるましく開発方法やトレンドが変化しているので、キャッチアップが大変ですが、エンジニアというお仕事は経験したことがそのまま自分の価値につながるお仕事なので、Kiroに触れる機会をくれた運営陣には感謝です。

自分も他のメンバーにいい経験を積んで貰えるような活動していきたいと思えるいい刺激をもらえました。

 

この記事が、少しでもみなさんのにお役に立てば幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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