目次
はじめに
こんにちは、エンジニアの君島です。
Amazon Q Developer CLIを一番簡単に使えるのは、AWS CloudShellだと勝手に言っていました。なぜならプリインストールされていたからです。
ですが、実は現在一時的に使用できなくなっています。
実行しようとすると以下のような出力が出てしまいます。
上記でも試してみましたが、zshでのコマンド補完も効かないのは悲しいですね。
残念ながら公式ドキュメントでも一時的に使用できない旨の記載がありました。
Amazon Q Developer CLIをインストール
そんな中でもやはりAmazon QをCLIで使いたいですよね。
では、手順に従って再度インストールしてみましょう。
AWS CloudShellはOSはAmazon Linux release 2023で動作していますので、Linux AppImageでインストールします。
Amazon QのAppImageをAWS CloudShellにアップロードしてください。
続いて以下のコマンドを実行しましょう。
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mv amazon-q.appimage /tmp cd /tmp chmod +x amazon-q.appimage ./amazon-q.appimage --appimage-extract |
/tmpなど別の領域にAppImageを移動して展開するようにしましょう。
これは、デフォルトの領域(/home/cloudshell-user)に持ってきてもAppImageの展開時にDisk容量不足になってしまうので、違う場所に保存して展開する必要があります。
コマンドを実行すると、展開先にqコマンドがあるので、パスを指定して実行すると動作することはできます。
チャットを利用したい場合はqchatを実行するのですが、その前にq loginでログインをしておきましょう。
Amazon Q Developer CLIの検証
q loginをした後、qchatを実行してみましょう。
Amazon Qのバナー表示が崩れていますがちゃんと動作するのと、AWS CloudShellで動作していた頃はバージョンが1.6台だったかと思いますが、新しいAppImageをインストールしたことでバージョンも1.12になってモデルにsonnetと表示されていますね。
以前はできていなかった日本語でもチャットができますし、上記の通りモデルの切り替えもできます。
ただし、デフォルトのモデルはclaude-4-sonnetになっているのですが、実はこのままだとchatを実行してもエラーになってしまいます。
なので、チャットを使いたいときはモデルをclaude-3.7に変更しておきましょう。Amazon Qでモデルの切り替えができることからできる回避策でもありますね。
セッションが切れてもAmazon Q Developer CLIをまた使いたい
さて、このままセッションを閉じてしまうと、qコマンドのバイナリは揮発する領域に置きっぱなしなので消えてしまいます。せっかくなので、また開いたときに使えるようにしておきましょう。
qコマンドは特に依存するライブラリがあるわけではなかったので、パスを変えても実行することができました。
なので、/home/cloudshell-user以下に移動させてみましょう。
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cd /home/cloudshell-user mkdir .qbin mv /tmp/squashfs-root/usr/bin/q .qbin mv /tmp/squashfs-root/usr/bin/qchat .qbin |
aliasで/home/cloudshell-user以下に配置したバイナリを指定しておくことにしましょう。
.bashrcの下部に以下の記述を追記しておきます。
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export PATH=$PATH:/home/cloudshell-user/.qbin alias q='.qbin/q' alias qchat='.qbin/qchat' |
qコマンドのバイナリはそこそこ大きいので、デフォルト領域の容量を20%強ほど使用してしまいますが、
これで、またセッションが切れた後もAWS CloudShellを開いたときにqを使えるようになりますね。
なぜAWS CloudShellでAmazon Q Developer CLIが使えないの?
ちなみに、Amazon Q自体になぜ利用不可になっているのかAmazon Q自身に聞いてみました。
具体的な理由まではわかりませんでしたが、その通りですよねという説明。
また、今回動作をさせていて気づきましたが、明示的にq logoutをしないとセッションが切れた後もAmazon Q Developerにログインし続けていました。
以前はセッションが切れたら自然とログアウトしていて、セッションを再開するときに再度ログインしていた記憶があります。
使用する手間は省けるかもしれませんが、セッションが切れてもログインし続けるのは良いのか、と思うところがあります。
まとめ
本格利用には向きませんが、試しにAmazon Q Developer CLIを再インストールして利用してみました。
現時点では利用できるようにするには手間がかかるので、早くまた正式にAWS CloudShellでも利用可能になってほしいですね。
Amazon Q Developer CLIを一番簡単に使えるのは、AWS CloudShellとまた言えるようになるのを期待して待つことにします。


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