AWS Lambda コンソールの組み込みコードエディタを利用する際の注意点

概要

hagaです。

AWSでLambdaの開発をしようと思った際、サクッとコンソール上で開発してしまう方。結構多いと思います。
私もそうです。単機能のLambdaなどの簡単な開発をするにあたってはこれ以上ないほど便利ですよね。

構築からテスト、デバッグにデプロイまで丸っと行えてしまう。
そんな便利なコンソール組み込みコードエディタですが、利用するにはいくつか注意点もあります。

今回はその注意点についてまとめてみました。

組み込みコードエディタとは


本題に入る前に、少しばかりエディタについて説明を。

現在Lambdaコンソールを開いた際に表示される組み込みコードエディタは、AWS Cloud9というサービスが統合されたものです。

Cloud9とは元々Cloud9というベンダー企業が提供していたサービスで、2016年にAmazonが買収。
その後1年ほどしてAWS Cloud9としてリリースされ、AWS Lambdaの組み込みコードエディタとしても利用可能になりました。

これにより今の便利なLambda コンソールが誕生したわけです。

利用する際の注意点

それでは本題です。

1) コードサイズが 3 MBを超える場合

フォルダ全体のサイズが3MBを超えてしまうと、コードのインライン編集ができなくなります。

2)モジュールを追加する必要がある場合

Lambdaでは標準でもいくつかのモジュールが利用可能ですが、それ以外のモジュールを利用したい場合は、一度ローカルでパッケージをインストールしzipファイルとしてアップロードする必要があります。
その際、zipファイルが 50 MB を超える場合、または 解凍後にフォルダ全体が 250MB を超えてしまう場合は、zipファイルではなくS3を介してのアップロードが必要となります。

3)エディタでサポートされていない言語 (Java, Go, C#) を利用する場合

組み込みエディタでは、スクリプト言語 (Node.js, Python, Ruby) のみがサポートされています。
サポートされていない言語 (Java, Go, C#) や、カスタムランタイムを使用する場合は利用できません。

4)エディタ上の機能制限

一般的なコードエディタに比べ、ショートカットキーなどの機能制限があります。
慣れ親しんだエディタで開発したい場合は、ローカルで開発を行う必要があります。

5)複数人で開発する際のバージョン管理

Lambdaにもバージョン管理機能はありますが、複数人での開発には向いていません。
Githubなどを利用したい場合は、ローカル環境での開発が推奨されます。

まとめ

まだあるかもしれないですが、ひとまずは以上です。他にも見つけ次第随時追加していきます。

簡単な開発にはとても便利なコンソール組み込みコードエディタですが、開発が複雑化、大規模化すると対応しきれなくなります。
ローカル開発との使い分けが大事になってきますね。

次回以降ではローカル開発環境についてもまとめていきたいと思います。それでは。

参考

zipファイルアーカイブとして定義されたLambda関数の作成

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業務では主にAWSを利用しています。 まだまだ未熟ですが、少しでも役に立つことを発信できたらと思います。

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